2012年7月19日木曜日

札幌円山動物園園長さん、こんにちは

園長室での懇談
17日の昼下がりの午後、中央区の小形かおり市議会議員と一緒に札幌円山動物園の園長さんと懇談しました。


わたしから「TPP(環太平洋連携協定)が締結されたら、海外から農薬に汚染された野菜や果物などがさらに自由に入ってきて、食の安全が守られなくなる可能性が大きくなると思います。動物への影響が起きてくるのではないですか」と問いかけました。


園長さんは、「動物園では、安全性を重視しながら、毎月動物専門の卸業者から買い入れています。動物によっては、餌が代わると一時、食べなくなることもあります。人間であれば調理して、工夫すればわからなくなりますが、動物は生のものをそのまま食べますから、敏感ですね」と話されていました。


次世代エネルギーパークマップ
原発ゼロの問題と併せて園内で活躍している自然エネルギーの話もしました。園内では、太陽光発電や木質バイオマス(ペレットボイラー)、風力発電や今年度から設置される雪冷熱を利用するシステムなど動物たちとのふれあいを楽しみながら、次世代エネルギーを身近に体験するコーナーがあります。


園長さんは、「経営的にも節電には積極的に努力しています。動物園で使用する電気がすべて自然エネルギーだと良いのですが、そこまではなっていません。計画停電は、涼しいところで生活しているレッサーパンダや爬虫類などに影響があります」と話されていました。


レッサーパンダ
また、旭山動物園との違いや動物を園にどうやって連れてくるのかなど経営上の苦労話も含めて色々と聞かせていただきました。旭山動物園は、観光コースに入っているので7割が観光客とのことですが、円山動物園の入園は7割が札幌市民で天候に左右されますから入園者の確保には苦労しているとのことでした。職員の数も決して十分ではないと思いますが、市民に愛される動物園にするための運営努力の熱意が伝わりました。

密輸入で保護されたスローロリス

現在、動物を増やすのは、動物を繁殖させるために他の動物園から借りたり、交換したりしています。ワシントン条約で動物保護の観点から勝手に捕獲することはできません。


今回、園長さんと懇談して、わたしは幼い頃から動物や昆虫大好き少年でしたから、職員のみなさんの努力や苦労話をお聞きして共感するものがありました。































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